
携帯を鳴らす。ハマちゃん、携帯でる。
《もしも~し 車壊れた! いまどこ、迎えにきてよ》
《えぇ? ほんとですか? ありゃりゃりゃりゃ》
はぁはぁはぁ、とハマちゃん笑い声にも息が荒い。
《なにやってんのお前?》
《いまバイク押してます。 壊れて修理屋まで歩いて押してます!》・・・
ほんとに間が悪い男だ。
そのあと何人か車を所有している友達に電話してみるが、みんな酒が入っているか、食事中かで、迎えにいきますよ!
っていわれるのも、時間も時間だし悪きがして遠慮しておく。
まぁTAXIなんとかなるだろ~って思ってまってみること30分。
満車はバンバンくるが、やはり空車がこない。
しかたない、最後の伝家の宝刀だ。取引先だ、タイ人だ。
ボート会社のマネージャーに電話、ハローと同時に。
《助けて~》
《もちろん~で、なにをすればいいの?どうしたの?》
《車こわれてTAXIつかまんないんだけど、誰かオフィスに残ってる?》
《一人いる》
《ほんじゃ迎えにきてもらってもいい? 一人まわしてよ》
《もちろん、じゃ15分後ね》
タイ人ってなんて優しいんだろう。
待つこと15分、マネージャーのホンダの新車(アコード)にのって、
さっそうと、ドライバーがお迎えにきた。
《悪いね~》
マイペンライ!
なんてステキな言葉だろう。
新車の快適な走りに揺られ、すっかり胡桃はスヤスヤモード。
無事、家まで送り届けてもらい、明日からの車対策に夜をとうして悩むことに。
なぜなら明日からレスキュー講習が開始される、週末からはOW講習も。
車が必要だ。ホテルの送迎もやらなきゃならない。
講習なんかで、1日3度も4度もTAXI使うと赤字は決定的。
頭がいたい。
とにかく、いち早く車を修理しないといけない。
修理工場は8時半から開いている。電話じゃことがことなので話が伝わりきらないかも。
ここはFAX作戦。車の症状と2号の放置場所を書き留めて、朝一番で処理してもらえるようにお願いしておこう。
でもFAXの英語が解読できるだろうか・・・送信しながら疑問と不安にかられるが、
オフィスに一人しかいない英語の話せる才女のおばさんが休みでないことを祈るしかない。
明日からお盆がスタートだ。
とんでもないことが起こりそうな予感がするが、それは現実となったのでした・・・・
翌日午後、レッカーされていく2号の後ろ姿を眺めながら、よくもここまでボロボロな車運転してたよなぁ~
としみじみと感銘していたのは、その修理代とレッカー代を聞かされるまでのほんにひと時のことだった。
続く


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