10:58 午後 | Posted in , ,

大阪で日本橋というと電気屋街ですが、東京はオフィス街です。
音にだしてみると、大阪は【ニッポンバシ】、東京が【ニホンバシ】で違います。
なんで日本橋の話ではじまったのかというと、旨いカレーうどん屋があると聞いてでかけたわけです。
で、そんなことをわざわざブログで書くということは問題があったわけです。
ただ問題といっても、けっしてそれ自体が、ひどくまずかったわけじゃないです。
なにが問題だったのかというとカレーうどんであってカレーうどんじゃないってことです。いわゆるこだわり系ってやつですね。

ここのこだわりはカレーうどんだけにスープ(出汁)ということですが、
最初だされたときは、どこかでみたことがある、しかも見慣れた出汁の質感でした。
表面に油が少し浮いていて・・・・・【なんかタイカレーみたいだよねぇ~嫌な予感だなぁ~】って、
ここは仕上げに牛乳をいれてあるみたいで、それが旨さを引き出すポイントみたいです。
タイカレーは仕上げにココナッツミルクを入れることが多いですが、なるほどそういうことです。
【あぁ、これ乳製品の油脂ね~】と、フムフム思いながら、最初の一口を飲んでみると、
やはりとてもタイチックな味わい。まぁこれはこれでありかもですが、
すこし牛乳臭い感は否めませんね、鼻に残る感じがしました。
続いて麺を食してみますが、いわゆる讃岐系のコシつるつる麺でした。
以前ブログで、カレーうどんと麺の相性について書きましたが、やはり。カレーうどんに讃岐系の麺はマッチしません
カレー出汁が麺にうまく絡まないし、食感もよろしくない。
サイドメニューにライスが用意されていたのはポイント高いですが、
出汁、麺、ご飯の黄金のトライアングルのコンビネーションがバラバラで、まったく機能してません。試しに残ったライスを残った出汁に流し込んで食してみるも、これまさにタイカレーの出来損ないって感じで宜しくない。完食してみたのも、どうも不に落ちない気持ちが残ったカレーうどんでした。

~古奈屋~
【22種もの厳選した素材を2日間、じっくり煮込んだルーの中には、素材の旨さたっぷり。
 細打ちのつるりとしたうどんも喜ぶ牛乳入りの深くコクあるスープ】
出汁も


鯖と鰹の合わせを使っているそうですが、まったく香りもしませんでした。
結局、いい素材を使ってもコンビネーションを無視してあわせてみても機能しない。
【ロナウジーニョが11人いても世界最強のチームが完成するわけではない
まさにこれと同じです。
ダイビングも旅行も同じですね。 
僕らのアンダマン海、特にプーケットの海はそれ自体が世界NO1の海というわけじゃない。
透明度が抜群にいいわけじゃない、ましてはジンベイ、マンタが連発する海じゃない。
でも海と街と人、そして僕らガイドの個性がうまく機能して、旅は楽しく、美味しく料理されるわけです。
もちろん個々の力、レベルが世界基準じゃないと、世界の強豪には勝てないわけですが。
ナンバーワンでもオンリーワンでもないけど、そんなプーケットが僕は好きです。

Comments

0 responses to "旅も料理もコンビネーション"